
全部見せます!!【家ツアー】『黒と木の御仁』その1
このGWの話題をかっさらった家がある。そう。『黒と木の御仁』。強そうなブラックボディ。漢感パネェ。北斗の拳で言うと、ライガ、フウガ感がただよう痺れる御仁の登場だ。
一般的にローコストの注文住宅とはどういうものをいうのでしょうか。
価格が1,000万円台、坪単価にすると25万円~45万円くらいの注文住宅のことを指します。
ここ最近の不況の中で若年層を中心にマイホームの需要が高まっており、それを実現できる建設会社も増え、お金をかけなくても豊かなマイホーム人生を歩める世の中になっているようですね。 今日の記事は、当社が考えるローコスト注文住宅の中身について書きたいと思います。
例えば、建築総価格が4000万円と聞けばどのように感じますか?!
価格だけ見ると、けっしてローコストではないと思います。かたや「坪単価35万円」聞けばローコストと感じるのではないでしょうか?!
少し大げさな例えになりますが、住宅の延床面積が114坪だと、坪単価が35万円でも、建築総価格は4000万円になります。
一概にローコスト住宅と言っても何を基準に価格比較するかが重要ですね。
ローコストというと一見、「安かろう、悪かろう」と思われる人も多いと思いますが、 そうではなく、こだわる部分にはしっかりお金をかけて、不必要な部分は省いた「無駄を省いた家」です。
フローリングにこだわりがないのであれば、合板に化粧材を使用したり、施工業者のストック材料を使ったりすることで材料を削減できます。
形状の凹凸をなくし、シンプルなキューブ型にすることで、余分な外壁がなくなりコストを削減することが可能です。 数年前は単純な形状の外観はあまり格好よくないと思われていましたが、近年ではシンプルでスタイリッシュなキューブ型の住宅が人気を得ています。
空間を仕切りをなるべく減らすことで、壁、ドアや照明などのコストを抑えることが出来ます。 逆に考えると開放的な大空間にすることは魅力の一つにもなります。 間仕切りを追加できるように設計をしておけば、後にお子様が増えた場合も対応することが出来ます。
浴室、トイレ、洗面所など、水まわりをなるべく近くに配置することで給排水の配管が短くなり結果コストを抑えることが出来ます。 しかも浴室、洗面所、洗濯機設置場所などまとめることは家事導線も短くなり奥様にも財布にやさしく一石二鳥というわけです。
これは当社内部の話ですが、当社では工事業者に依頼せずに、専任の職人さんに工事を依頼し、施工管理は当社が一括で実施しています。そのため中間マージンを省くことができコストを圧縮しています。
例えば、、、当社のある案件を例にすると
以上のようなことを、少しずつお客様と共に考え・考案しながら進めた結果、当初の総予算から約250万円相当のコスト削減を実現しました。
オープンなスペースでは、冷暖房効率が悪いので光熱費が多くかかる傾向があります。
その場合は、シーリングファンを設置したり、窓の位置を計算して配置し風を循環させるなどの設計段階でしっかり、設計者に相談しましょう。 木材や断熱材、外壁材などは安いものを利用すると、高いものとの差を数年後に気づくこともあります。
安い外壁材は汚れが付着しやすいものもあるため、新築当時はよかったのに、、という事になることも。 断熱材や木材に関しても耐久年数や、他のものとの差など、しっかりデメリットを把握した上で採用することが大事です。
ローコストは『無駄を省いた家』ということを書いてきましたがご理解いただけたでしょうか?
建築費用ばかりに目が言ってしまいますが、家を建てるには他にも費用が発生するのも事実です。住宅ローンの諸費用や外構工事・お引越や新たに購入する家具関係なども含めた部分での予算組が大切になります。
そんな、限られた予算なので、出来ないことは当然あります。ですがコストを抑えたことによる副作用を設計やアイデアででカバー出来ることもたくさんあります。
「どうせ予算がないから大した家は建てれない」なんて思わず、信頼できる建築会社と楽しみながら家づくりをすることが大事であり、もっと言えば、ローコストだろうが高額な家であろうが、ご家族に満足して頂ける良い家を作ることは建築会社の責務です。
掲載日: 2014年11月1日
壮大なテーマ「設計事務所で家を建てるって、どうなん?」に挑む。大きくこの2つに集約されるのではないだろうか。設計事務所って費用、めっちゃかかるんちゃうん?または、設計事務所って建築家に言いたいこと言えるん?
掲載日: 2020年07月20日