家づくり相談

リビングの窓は小さい方が良い?『窓は小さく少なく、部屋は明るく』の両立した設計をご紹介

2023.9.19

そもそも窓が少ない(小さい)メリットって?

もうすでにお気づきの人も多かろう、

「最近の家って窓少なくない?」

 

さらに、信じられないことに

窓は小さかったり少ないのに、家の中はしっかり明るいらしい。

 

『なぜだ?』

 

そんな疑問をお持ちの皆様にお届けしたい、

今回は、窓に関する詳しすぎる解説を一挙にご紹介する。

 

1.家全体の断熱性が良くなる

窓の数や大きさ(面積)は、家全体の断熱性に影響すると言われている。

リビングの窓を小さくかつ少なくすると、

断熱効果が高まるので、

嬉しいことに、暑い夏には室内を冷やされた温度を保つために、寒い冬は温かい空気を逃さないために使用するエアコンの効きがアップするのだ。

 

断熱材の種類や充填工法、外張り断熱工法など

をプラスして、

窓以外の部分でも壁の断熱性能を高める工夫をし、年間を通して室内を過ごしやすい温度に保てる快適な生活を手に入れよう。

 

2.建築コストを削減できる

リビングの窓が少ない&小さい家は、

建築コストを抑えらる。

通常、壁を作るよりも窓を設置した方がコストがかかるためだ。

ただし、窓の枚数を一枚ずつ加算していく計算方法や、坪単価制で進めていく場合は金額が変わらないケースも珍しくないため、まずは事前に相談が必要だ。

 

3.プライバシーの確保がしやすい

開放的で「あると便利だろうな」と、

憧れるリビングの大きい窓は、実際に生活してみると隣の家や通行人からの視線が気になってしまったりする。

しかし、リビングの窓が小さい場合は、

外からほとんど見えないため、プライバシーが確保される。

また、横長の形の横滑り窓(横すべり出し窓)を高い位置に付けると、よりプライバシーを確保できるためおすすめだ。

 

4.家具/家電/インテリアが配置しやすい

リビングの窓が小さい場合は、

リビング内の壁面積が大きくなるため、家具や家電などを置きやすくなるというメリットがある。

小さなお子さんがいる家庭など、どんどん増えていく物を収納するための空間の確保にもなるというわけだ。

 

5.外観がスタイリッシュでおしゃれな雰囲気になる

近年の新築住宅は、

今までの、窓が大きく開放的な外観とは違い、

窓は少なく無機質でモダンな外観がトレンドとなっている。

好みもあるが、

窓が小さく少ない住宅の見た目はおしゃれでスタイリッシュなうえ、中庭を設けたり吹き抜けを取り入れることで十分な採光を確保することが可能なため、

「明るさ」と「外からの視線に対するプライバシー対策」

どちらも兼ね備えた魅力的な住まいを実現しているのだ。

 

窓が少ない(小さい)デメリットは?

1.窓が少ない(小さい)分、家の中が暗くなる

窓が小さい分、太陽の光が入りにくくなるため家の中が暗い場合もある。

ただし、共働きで昼間はあまり家にいない方にとっては、照明を付けることも可能なため、影響は少ないだろう。

 

2.全体の風通しが悪くなる可能性がある

窓が小さい場合は、大きい窓に比べ風通しが悪くなる。

とはいえ、一戸建ては24時間の換気システムが義務付けられているため、換気扇や給気口により、風通しを良くすることは可能だ。

 

窓の少なさと室内の明るさが両立しているおすすめ施工事例3選

1.中庭は外から見えないから中庭

 

一見窓は見当たらない

家の中は本当に明るいのか一抹の不安を覚えるレベルの徹底ぶりだ。

 

おそるおそる家に入ってみると

 

めちゃめちゃ明るい!

撮影日は生憎の曇りであったが、この明るさだ。

 

 

外観には窓が一切見当たらなかったのに??

 

 

その秘密はこのお家の中庭にある。

 

この中庭の部分に窓がたくさん隠されているのだ。

中にあるから中庭。外からは見えない。

 

 

このお家の採光の最大の秘密は吹き抜けだ

 

 

この吹き抜けにはこのようにバッチリ窓がある。

 

ウグイス今浦
ウグイス今浦
そろそろこのお家の作りが複雑すぎて時空が歪んでる気がしてしょうがない読者のために簡単なこのお家の図を用意した。

 

 

何をどう見ても複雑なお家だ。

コの字に近い形で外から見えないところに中庭がある。

 

そして、このお家が複雑な構造になっている要因の一つであるが、

東側の部分は西側の部分よりも奥行きが短い。

 

結構これは重要な部分なので覚えておいてほしい。

 

このお家をオレンジの線で真っ二つにすると、

 

 

 

断面はこうなる。

 

吹き抜けと中庭の窓のおかげでかなりの量の採光が取れることがおわかりいただけるだろう。

 

さらに、先ほども説明した通り東側の部分の奥行きが短いため、リビングの窓に東側の太陽光がしっかり入るのだ。

 

 

外側からはまったく窓がないように見えるが、このように家の構造自体を工夫することで、かなりの採光を確保できる。

 

2.外見と中身のギャップがすごいタイプのイケメン

 

 訪問販売の営業マンが絶対避けて通りそうな外観

ものすごい防御力高そうなお顔をしてらっしゃる。

 

すなわち

「窓、無ッ!!!!!」

 

 

外側から見える窓は横の2つだけ。

 

正面には一切窓がない

 

「いやこんなに窓なかったら絶対リビングにキノコ生えるやん。じめじめやん」

と思ったそこのあなた、まあ、ご覧あれ。

 

 

問題のリビング

明るいな????????

 

いやいやいや、そんなはずはない。

 

逆アングルから見てみよう

明るいな???????????????

 

おかしい。

 

別の部屋ももれなく明るい

 

 

この明るさの秘訣。

ポーチの窓

 

からガッツリ光を取り込むことができるのだ

 

ウグイス今浦
ウグイス今浦
このお家簡単に描いたこちらの図。
このお家をオレンジの線で半分に切ると

 

断面図はこうなる。

ご覧の通り、玄関のポーチの上の窓

言い換えると2階リビングの窓

めちゃくちゃいい仕事をしている。

 

この家でリビングが車庫の位置にあったら光が足りないので、二階にリビングを配置しているのもこのお家のポイントだ。

 

 

3.照明がいらないぐらい明るい家

小さい窓しか見当たらない

 

中に入ってみると、

 

明るい。しかもカーテンがない。

このお家は外からのプライバシーも確保しつつ、明るいという最高な採光のリビングなのだ。

 

このリビングで育ったらめちゃめちゃ明るい子供になりそうだ。
きっと将来は縄跳びしながらシャボン玉できるタイプの陽キャになることだろう。

 

この明るさと開放感を実現している秘密。家の裏側から見てみると実は窓が多いことがわかる。

 

つまりこのお家は、モデルが友達と写真を撮るときに『私左からの顔が魅せ顔(魅力的に見える顔)だから左に立つねぇ』と先に主張したほうが圧倒的に有利になるのと同様に『うちの魅せ顔は北側ァ』と魅せ顔と実用的な顔の使い分けを完璧にしているわけだ。

 

 

実際に話を聞いてみると一日中照明がいらないそうだ。

さらにこのお家の秘密は外側の窓だけでなく、

 

ウッッッッッッドデッキにある。

 

このウッドデッキがプライバシーの確保&採光を叶えるめちゃくちゃいい仕事をしているのだ。

 

 

ウグイス今浦
ウグイス今浦
簡単な図で見ていこう

わかりやすいようにバルコニーの外側の壁は省いている。
このオレンジの線でおうちをちょんぱしたら

 

 

この断面図になる。

 

ご覧の通り、ウッドデッキの上方からの太陽光がリビングの大きな窓に届くようになっているのだ

 

上から見たらこんな感じだ

 

これが外から見ると小さい窓しかないお家がぴっかぴかに明るい秘密だった。

 

 

まとめ

 

いかがだっただろうか。

窓がなくても明るい家が得意な我が社の自慢のお家を見ていただいた。

 

 

窓の数や配置はメリットデメリットを加味しながらご提案させていただくので、

お気軽にご相談いただきたい。

 

窓が少ない(小さい)家に関するよくある質問

小さい窓のデメリットは?

小さい窓のデメリットとしては以下のような点が挙げられる。

1.自然光の取り込みが少ない

小さい窓では、自然光を部屋の中に取り込む量が少なくなる。これにより、部屋が暗く感じられる可能性がある。

2.換気機能が低下

窓が小さいと、部屋の換気が十分に行われない可能性がある。これは、室内の空気の質を低下させ、健康に影響を及ぼす可能性がある。

3.視界が狭くなる

小さい窓からは外の景色を広く見ることができない。これは、部屋の開放感を損なう可能性がある。

4.室内の温度調整が難しい

窓が小さいと、夏には部屋が暑くなりやすく、冬には寒くなりやすい。窓の大きさは室内の温度調整に大きな影響を与える。

以上のようなデメリットがある一方で、プライバシーの確保や防犯面でのメリットもある。窓の大きさは、住まいの設計時に慎重に選択するべき要素の一つだ。

窓が少ない家のデメリットは?

窓が少ない家のデメリットは以下の通りだ。

1.自然光が少ない

窓が少ないと、自然光が室内に入りにくくなる。これにより、室内が暗くなり、生活の質が低下する可能性がある。

2.換気が困難

窓が少ないと、新鮮な空気を取り入れるのが難しくなる。これにより、室内の空気がこもりやすく、湿度が上がりやすくなり、これは、健康や家具の劣化に影響を及ぼす可能性がある。

3.景観を楽しむことが難しい

窓が少ないと、外の景色を楽しむことが難しくなる。これにより、生活の質が低下する可能性がある。

4.省エネ効果が低い

窓が少ないと、夏は暑く、冬は寒くなりやすい。これにより、冷暖房の使用時間が増え、エネルギー消費が増える可能性がある。

以上のようなデメリットが考えらるが、窓の数だけでなく、窓の位置や大きさ、カーテンやブラインドの使用なども考慮に入れることで、これらのデメリットを軽減することが可能。

窓が少ない部屋のメリットは?

窓が少ない部屋には以下のようなメリットがある。

1.プライバシーの保護

外からの視線を気にすることなく、プライバシーを保つことができる。これは、都市部や近隣の家との距離が近い場合に特に有効。

2.省エネルギー

窓からの熱の出入りが少ないため、冷暖房の効率が上がり、エネルギー消費を抑えることができる。

3.音の遮断

窓が少ない部屋は、外部からの騒音を遮断する効果がある。これは、交通量の多い道路沿いや騒音の多い地域に住んでいる場合に有益。

4.壁面の活用

窓が少ないということは、壁面が多いということだ。そのため、家具やアート作品を配置するスペースが増え、部屋のデザインやレイアウトに自由度が増す。

ただし、窓が少ない部屋は自然光が少なく、換気が難しいというデメリットもあるため、照明や換気設備の工夫が必要となる。

窓の少ない家のメリット・デメリットは?

窓の少ない家には以下のようなメリットとデメリットがある。

【メリット】

1.プライバシーの保護

窓が少ないと、外からの視線を気にすることなく、プライバシーを保つことができる。

2.省エネ効果

窓は熱の出入りが多い部分であるため、窓が少ないと冷暖房の効率が上がり、エネルギー消費を抑えることができる。

3.静寂性

窓が少ないと、外部の騒音を遮断しやすく、静かな生活を送ることができる。

 

【デメリット】

1.自然光の不足

窓が少ないと、自然光が入りにくくなり、室内が暗くなりがち。これは、生活の質や健康に影響を及ぼす可能性がある。

2.換気不足

窓が少ないと、新鮮な空気の流れが悪くなり、換気が不十分になる可能性がある。これは、湿度の上昇やカビの発生など、住環境の悪化を招く可能性がある。

3.閉塞感

窓が少ないと、視界が狭くなり、閉塞感を感じることがある。

これらのメリット・デメリットを考慮し、自分のライフスタイルや好みに合わせて窓の数や配置を決めることが重要。

最近の家はなぜ窓が小さいのでしょうか?

最近の家の窓が小さい理由は主に以下の3つが挙げられる。

1.省エネルギー

大きな窓は光熱費を増加させる可能性がある。夏は冷房、冬は暖房が必要となり、エネルギー消費が増える。小さい窓なら、室内の温度を一定に保つのが容易。

2. プライバシー保護

都市部では特に、窓が大きいと部屋の中が外から見えやすくなる。小さい窓なら、プライバシーを保つことができる。

3. 建築デザイン

近年の建築デザインでは、シンプルで洗練された外観が好まれる。大きな窓はそのデザインを乱す可能性がある。

小さい窓なら、建物全体のデザインを邪魔することなく、自然光を取り入れることができる。

ただし、窓の大きさは家の設計や住む人のライフスタイルによる。

自然光をたくさん取り入れたい、眺望を楽しみたいという人には大きな窓が適している。

また、最近では高性能ガラスや遮熱カーテンなどを使用することで、大きな窓でも省エネルギーとプライバシー保護を両立することが可能。

リビングの窓の一般的なサイズは?

リビングの窓の一般的なサイズは、幅1800mm x 高さ1200mmが多い。

しかし、窓のサイズは部屋の広さや形状、家の設計、光の取り入れ方などにより変わる。

また、窓の種類(固定窓、開閉窓、大型窓など)によってもサイズは異なる。

最終的な窓のサイズは、建築家や設計士と相談しながら決定することが一般的。

窓のない部屋の呼び方は?

窓のない部屋は一般的に「無窓室」または「窓無し部屋」と呼ぶ。

ただし、建築基準法では、人が生活するための部屋には窓が必要とされている。

窓がない部屋は、通常、倉庫や物置などの用途に使われる。

また、窓がない部屋を居住空間として使用する場合は、適切な換気設備が必要。

 

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