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【注文住宅】スキップフロアはやめたほうがいい?後悔しないためのヒントと成功ポイント

2024.12.1

【注文住宅】スキップフロアはやめたほうがいい?後悔しないためのヒントと成功ポイント

スキップフロアはおしゃれでユニークなデザインを提供する一方で、その特性ゆえに後悔を感じる方も少なくありません。 

この記事では、これからスキップフロアの家を検討している方に向けて、知っておくべきデメリットや注意すべきポイントをお伝えします。 

 

スキップフロアのよくあるデメリット

スキップフロアのよくあるデメリット

スキップフロアを導入する際には、いくつかのデメリットを理解しておく必要があります。 

空調効率が悪い

スキップフロアの構造は、空間に高低差を生み出しますが、これにより空調効率が悪くなることがあります。 

高い部分と低い部分での温度差が生じやすく、全体を均一に冷暖房することが難しくなるかもしれません。 

結果的に、部屋ごとの温度調整が必要になり、エネルギーコストが増加する可能性がある点を考慮することが重要です。 

階段の増加による危険性

階段が多くなることで、特に小さなお子様や高齢者にとって危険が増すことも懸念材料の一つです。 

スキップフロアは、視覚的にはおしゃれでも、日常の動線に階段が多く加わることで転倒のリスクが増加する可能性が指摘されています。

安全対策としての手すりや滑り止めなどの設置が必須となり、その分追加のコストがかかることも考えられます。 

掃除の手間が増える

空間が分かれていることで、掃除の手間が増えるという点も無視できないデメリットです。 

スキップフロアの場合、階段や各フロアの境目などにホコリがたまりやすく、こまめな掃除が必要になります。 

.floorの形状などによっては、物が片付けづらくなり、掃除がしにくい場所ができる可能性もあります。 

老後の生活に不向き

長期的な視点から見た場合、老後の生活には不向きな部分もあります。 

加齢に伴い階段の上り下りが辛くなることが多いため、スキップフロアの多段階は生活の質を低下させる要因となるかもしれません。 

将来的に安全で快適な住環境を維持するためには、階段の数や構造にも十分に配慮することが求められます。

スキップフロアのある注文住宅の間取り実例!おすすめの間取りやコツをご紹介!

スキップフロアのメリットとは?

スキップフロアのメリットとは?

スキップフロアは、住空間にさまざまなメリットをもたらす魅力的な設計スタイルです。 

まず、スキップフロアは空間を広々と活用することができます。通常のフラットな間取りに比べて、高さを生かしたレイアウトが可能で、視覚的にも広がりを感じさせられる仕組みがあります。

部屋の間仕切りが少なくなるため、開放感が生まれます。その結果、日常生活をより快適に過ごせる環境が提供されることが期待できます。

空間を広々活用できる

スキップフロアの特徴として、空間を効率的に活用できる点が挙げられます。高低差を利用することで、狭い面積でも多様な用途が実現可能です。

例えば、スキップフロアを取り入れた間取りでは、子供の遊び場や書斎、収納スペースなど、さまざまな空間を持つことができます。 

このように空間を有効に活用することで、居住空間全体の使い勝手が向上し、家族全員にとって快適な住環境が得られるでしょう。 

家族とつながる空気感

スキップフロアは、家族とつながる空気感を生むことが可能です。高低差のある空間配置により、目が届きやすく、コミュニケーションが取りやすい設計が実現されます。 

リビングとダイニングが近接し、視線が交わることで、家族のつながりが強化されます。 

特に、子供が遊んでいる様子を見守りながら、自分の趣味を楽しむことができるため、家の中での生活がより豊かになるはずです。

おしゃれでデザイン性が高い

スキップフロアのデザインは、視覚的にもおしゃれであり、住まいに独自の魅力を与えます。 

高低差を利用したインテリアは、家具の配置や室内装飾に多様性をもたらします。 

したがって、住まい全体がスタイリッシュに仕上がり、訪れる人々に対して印象的な空間を提供できるでしょう。 

隠れ家的な楽しみが増える

スキップフロアは、隠れ家的な楽しみを持つ空間も確保できる利点があります。

階段を上がった先に、プライベートな小部屋を設けたり、ちょっとした休憩スペースを作ることで、家の中に特別な場を持つことができます。 

このような隠れ家的な空間は、個々の時間を大切にし、リラックスできる環境を提供します。家全体がより魅力的で快適な場所になることでしょう。 

後悔を防ぐためのスキップフロアのデメリットを解消する方法

後悔を防ぐためのスキップフロアのデメリットを解消する方法

 

スキップフロアは独特なデザインが魅力ですが、デメリットも存在します。これらのデメリットを解消するための具体的な方法を考えることが重要です。

間取りの工夫で空調対策

空調効率が悪化することを防ぐためには、間取りの工夫が欠かせません。特に高低差のある空間では、熱が上に集まりやすい特性があります。この特性を活かし、最上部の階ではエアコンを設置する際に、冷気が流れやすい位置に配置することが効果的です。

また、断熱材の使用を強化し、外気の影響を軽減することも有効です。さらに、各部分の仕切りを設けることで、空間を適切にゾンイングすることも気温の維持に役立ちます。これにより、快適な環境を保ちやすくなります。

安全性を上げる階段設計

階段による危険性を軽減するための設計が必要です。階段の幅を広げ、緩やかな角度にすることで安全性が向上します。

手すりを設置し、滑り止め加工を施すことも重要です。特に、子供や高齢者がいる家庭では、しっかりとしたサポートが求められます。さらに、階段の下部を収納スペースとして利用することで、必要な物をすぐに手に入れられるだけでなく、階段周辺をすっきりと保てる利点もあります。 

利用しやすさを高める生活動線の工夫

生活動線は家の使い勝手を大きく左右します。スキップフロアを有効に活用するためには、日常の動きに合わせた設計が効果的です。例えば、キッチンとダイニングを近接させることで、料理から食事の流れがスムーズになります。 

また、各層の間取りを工夫することで、移動が容易になります。頻繁に使用する部屋の配置を考慮し、日常の動線が交わらないように配置すれば、より快適な生活空間を実現できるでしょう。

スキップフロアの相場と費用の目安

スキップフロアを導入する際の相場や費用の目安については、しっかりとした情報を持っておくことが重要です。一般的に、スキップフロアは通常のフラットな間取りよりも高額になる傾向がありますが、その理由や内訳を理解することが大切です。

施工費用の内訳

スキップフロアの施工費用は、いくつかの要素によって構成されています。まず、設計費用が挙げられます。スキップフロアは通常の設計よりも複雑になるため、専門的な知識を持つ設計士によるプランニングが必要です。

次に、建材費や施工にかかる労務費も重要なポイントです。高低差を持たせるための基礎や構造体の強化、階段の追加など、通常の住宅建築に比べて追加のコストがかかることが多いです。

さらに、オプションとして選ぶことができるデザイン性の高い仕上げなども、最終的な費用に影響します。無理のない予算を組みつつ、事前にしっかりとした見積もりを取ることが推奨されます。

デザイン性とコストのバランス

スキップフロアの魅力は、そのデザイン性にありますが、コストとのバランスも考慮する必要があります。おしゃれな仕上げやユニークな間取りは、居住性を高め、家の価値を向上させるかもしれません。

しかし、あまりにも高額なオプションを選んでしまうと、全体の予算を圧迫する恐れがあります。デザイン性を追求することは重要ですが、機能性や日常の使いやすさも忘れないように心掛けなければなりません。 

総じて、スキップフロアを取り入れる際には、デザイン面とコスト面の両方を比較検討し、自分のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが肝心です。 

【注文住宅】スキップフロアの施工事例

ここでは、スキップフロアのある注文住宅の施工事例を紹介します。

 

リビングを1段下げた空間を広く見せるスキップフロアのある注文住宅

リビングを1段下げた空間を広く見せるスキップフロアのある注文住宅

大阪府八尾市に建てられた、住みやすい動線とZEHのガレージハウス。1Fは、ZEH住宅ではあまり見かけない吹き抜けと天窓の他、インナーガレージや書斎、テレビ裏収納やウォークインシューズクロークなど設置。2Fは、寝室やファミリークローゼット、ランドリールームなどの水回りを集め、来客時にも困らない設計に。ZEH住宅・太陽光発電でお財布にも身体にも優しく、1F2Fともに隈なく使うことの出来るお家が完成いたしました。

住みやすい動線とZEHのガレージハウス

 

小上がりの畳コーナーをスキップフロアにした注文住宅

小上がりの畳コーナーをスキップフロアにした注文住宅

 

外観はタイル風のサイディングを貼る方向を工夫して、出来るだけ目地を目立たなくするように仕上げました。

お子様二人とご夫婦でお住まいのオーナー様。お子様お二人の勉強机、奥様のミシンカウンターなど、家族で集まれるリビングに。

他にも小上がりや吹き向け、テレビ裏収納など、多機能な家になりました。

邸宅感あふれるタイルの家

 

3mの天井高を確保したダイニング+スキップフロアで分けた注文住宅

3mの天井高を確保したダイニング+スキップフロアで分けた注文住宅

 

緑を背にそびえる藍色のタイルで化粧した外観が特徴の家。

天井高3mのリビングには3面ガラス張り、トップライトからの豊かな自然光が照らす大開放のリビング。ダイニングとスキップフロアで分け、3mの天井高を確保。リビングに劣らず玄関ホールも広く、両面開きのドア、シューズクロークを完備。

これだけLDKとは別に5つの洋室もあります。2Fから大阪を見晴らせる景色も楽しめる文句なしの家になりました。

藍色のタイルと大空間の家

 

リビングとダイニングをスキップフロアで分けたモノトーンのデザインの注文住宅

リビングとダイニングをスキップフロアで分けたモノトーンのデザインの注文住宅

 

大阪吹田市の3階建てスキップフロアのキューブ型住宅。注文住宅の雑誌で当社の記事をみていただきお付き合いが始まりました。

「周りを住宅に囲まれた環境でも明るく、開放的で、外からみてインパクトのある家を建てたい」というご要望でした。茶色のハコを組み合わせて立体感のあるキューブ型の外観がアクセントになっています。

2Fのリビングには大型の窓にフィルムを張ることで採光とプライバシー確保を両立。さらにスリット窓を各所に配置し明るく開放的で、風通しの良いリビングになっています。

スキップフロアを採用することでリビングとダイニングを分け、大勢の来客があったときはイスの代わりにもなり、家族が思い思いのライフスタイルを楽しむことができます。

スキップフロアのハコ型住宅

 

将来を見据えた後悔しないスキップフロアにしましょう

スキップフロアの導入にあたっては、将来のライフプランを見据えた選択が求められます。家族構成の変化や老後の生活に対する希望を考慮し、将来的にも利用しやすい空間設計が重要です。

例えば、子どもが成長した際に必要となるスペースや、歳を重ねた際に必要なバリアフリー対策などを事前に考慮することで、長く快適に過ごせる環境が整います。

そのため、スキップフロアのデザインを検討する際には、短期的な視点だけでなく、長期的なプランにも意識を向けておくことが大切です。これにより、家づくりの過程での後悔を防げるようになります。

スキップフロアの後悔に関するよくある質問

スキップフロアの欠点は何ですか?

スキップフロアは、異なる高さの床を持つデザインで、空間に変化を与えたり、視覚的な広がりを演出したりすることができます。しかし、いくつかの欠点も存在します。まず、段差が多いため、小さな子供や高齢者にとっては安全性の面で注意が必要です。また、段差のある設計は、家具の配置や掃除が難しくなることがあります。さらに、スキップフロアは構造が複雑になるため、建築コストが高くなる傾向があります。最後に、将来的にバリアフリー化を考える際には、設計の変更が難しい場合があるため、慎重な計画が必要です。

スキップフロアの固定資産税はどうなる?

スキップフロアとは、異なる高さの床を持つ建物の設計手法で、空間を有効に活用することができます。固定資産税は、建物の床面積や評価額に基づいて計算されるため、スキップフロアの設計が固定資産税に影響を与える可能性があります。
スキップフロアの床面積は、建物全体の床面積として計算されるため、通常の階層構造と同様に固定資産税の対象となります。ただし、自治体によってはスキップフロアの評価方法が異なる場合があるため、具体的な税額については、地元の税務署や専門家に相談することをお勧めします。

スキップフロアは光熱費が高くなる?

スキップフロアは、異なる高さのフロアを持つデザインで、空間に変化をもたらし、視覚的にも広がりを感じさせます。しかし、光熱費に関しては注意が必要です。スキップフロアの設計によっては、空間が広がる分、暖房や冷房の効率が低下する可能性があります。特に、天井が高くなる部分では、暖気が上に溜まりやすくなるため、暖房効率が悪くなることがあります。適切な断熱材の使用や、空調設備の配置を工夫することで、光熱費の増加を抑えることが可能です。

スキップフロアは床面積に入る?

スキップフロアは、建物内に段差を設けることで空間を立体的に活用する設計手法です。床面積に関しては、スキップフロアの各レベルが建築基準法に基づいて床面積に算入されるかどうかが決まります。一般的には、スキップフロアの各段が独立した階として認識される場合、その面積は床面積に含まれます。しかし、建築基準法の適用や自治体の条例によって異なる場合があるため、具体的な計算方法については専門家に相談することをお勧めします。

 

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