土間リビングや玄関を取り入れた住宅は、開放感があり、利便性を重視した住空間として人気が高まっています。しかし、理想を追求するあまり後悔するケースも少なくありません。特に、使い方やデザインに関する計画不足が多いようです。これから土間を取り入れる際には、しっかりとしたプランニングがカギとなります。本記事ではその具体例や、後悔しないためのポイントをお伝えします。
本記事では、土間のある家のメリット・デメリットやよくある注意点を紹介します。


土間リビング・玄関とは?その特徴を解説
土間リビングや玄関は、屋内と屋外をゆるやかにつなげる独自の空間です。一般的には土間の床がコンクリートやタイルで仕上げられ、靴を履いたまま利用できるため、気軽に使える利点があります。特に、ガーデニングや趣味のスペースとして多目的に活用されうる点が大きな魅力です。また、土間部分は換気が良好で、湿気の排出がしやすく快適な空間となります。開放的なデザインは、自然光を取り入れることで明るさも確保できるため、居心地よい住環境を実現することが可能です。
土間リビングを取り入れるメリット
土間リビングは、現代の住宅設計において多くのメリットを提供します。その中でも特に注目されるのが、外と内をゆるやかに繋ぐことができる点です。外の自然光が差し込み、風を感じながら、居間のように利用することができるため、開放感が心地良い空間を実現します。この開放的な雰囲気は、落ち着いたリラックス空間を提供し、日常生活を豊かにする要素となります。また、家族や友人との交流がより楽しくなることでしょう。
外と内をゆるやかにつなぐ開放感
さらに、土間リビングの大きな魅力として挙げられるのが、外と内をゆるやかにつなぐ開放感です。大きな窓や引き戸を通じて、庭やデッキと直結するデザインは、居住空間に自然の要素を取り込みやすくします。これにより、晴れた日には風を感じながら、屋外の景色を楽しむことが可能です。また、内外の境界線が曖昧になることで、空間が広がり、家の中にいながらも外にいるような気分を味わえます。このようなデザインは、生活に余裕をもたらし、心にゆとりを生むことができます。
趣味や暮らしを楽しむマルチな空間
土間リビングは、趣味や日常生活を楽しむためのマルチな空間としても魅力があります。様々な用途に適したスペースを柔軟に利用することができるため、趣味のアクティビティや友人との集まりなど多様なシーンに対応します。例えば、ガーデニングやDIYを楽しむための作業スペースとして使われることも少なくありません。また、家族が共に楽しむための遊び場としても適しており、子どもたちの遊び場を確保しつつ、親も目が届くように設計することができます。このように、土間リビングが持つ多機能性が、家族全員のニーズに応える要素となるでしょう。
デザイン性と機能性の両立
デザイン性と機能性を両立させることも、土間リビングの大きな利点です。現代的なインテリアや家具とも調和しやすく、個性的なスタイルを生み出すことが可能です。たとえば、好きな素材や色を取り入れたり、小物や観葉植物で飾ることで、オリジナリティあふれる空間に仕上げることができます。また、土間部分の設計によって、収納スペースとしても機能し、外から持ち込んだ物の置き場を工夫することもできます。こうしたデザインや機能をバランス良く組み合わせることで、使いやすさと美しさを兼ね備えた優れた住空間が完成します。
土間玄関の利便性と魅力
土間玄関は、単なる出入り口としての役割だけでなく、生活空間全体に利便性をもたらす重要なエリアです。靴を履いたまま入れる土間の設計は、外と内をスムーズに行き来できるため、忙しい朝の支度を効率的に行えます。特に家族全員が利用する場所であるため、整理整頓を行いやすい工夫が必要です。また、土間玄関にはさまざまなアイデアが応用でき、暮らしをより快適にする役割を果たします。この利便性は、日常生活の中でのストレスを軽減する効果も期待できます。
収納力を高めるアイデア
土間玄関の収納力を高めるためには、両側の壁面活用が鍵となります。壁に取り付けられる棚やフックを設置することで、日常的に使用する靴や小物を効率よくしまうことが可能です。また、シューズボックスを作成し、大きさを工夫することで、未使用の靴や季節物の収納も充実させることができます。さらに、土間の一角にベンチを設置して、靴を履き脱ぎする際の便利な座る場所として利用することも一案です。このように、うまく収納スペースを確保することで、玄関が常に整然とした状態になることが期待されます。
自転車やアウトドア用品の活用例
土間玄関は、自転車やアウトドア用品の収納にも最適な空間です。自転車を玄関に置くことで、外からの出入りが簡単になり、乗る準備もスムーズに行えます。専用のスタンドを設置すれば、スペースを有効活用でき、他の荷物との干渉を防ぐことができます。アウトドア用品についても同様に、野外活動に使う道具や装備を土間に配置することで、準備が楽になります。さらに、シーズンごとに使用しないものを整理しておくことで、使う頻度の高いアイテムをすぐに手に取れる利点が生まれるでしょう。
ドアの選び方で明るく広々とした印象に
ドアのデザインや選び方は、土間玄関の印象を大きく変えるポイントです。特に大きな開口部を持つドアを選ぶことで、内外の明るさと開放感を高めることが可能です。ガラス入りのドアは、外の光を効果的に取り入れ、空間をより明るく見せてくれます。また、色や素材に工夫を施すことで、スタイリッシュな印象を与えられるため、全体のデザインとも調和させやすくなります。こうした点に配慮することで、日常の生活空間が明るく、広々とした印象を与えることができるでしょう。
土間リビング・玄関でよくある後悔と解決策
土間リビングや玄関を取り入れる方が増えている中で、いくつかの後悔も報告されています。特に、施工時の準備不足や環境に合わない設計が問題になりがちです。ショッピングや外出が便利な立地である一方、利便性ばかりを重視してしまうと、後々住み心地が悪く感じられることも少なくありません。具体的な後悔の内容と、それに対する解決策を考えることが重要です。これにより、理想的な住まいを実現しやすくなります。
床の冷たさを軽減する方法
土間の床はコンクリートやタイルなど、冷たい素材で仕上げられることが一般的です。冬場などは、その冷たさが気になることがあります。この問題を解決するための方法はいくつかあります。まずは、床暖房を導入することで、冷えを直接的に防ぎ、足元から温かさを感じやすくなります。
また、ラグやマットを敷くことで、冷たさが軽減され、快適な居住空間を作ることができます。さらに、温かみのある素材を選んだり、木材を取り入れることで、視覚的にも温かさを感じることができるでしょう。これらの工夫により、住まう人々が快適に過ごせる環境が整います。
活用できるスペースの工夫
土間リビングや玄関は、単なる出入り口や休憩スペースだけではなく、多様に活用できる可能性があります。隅々まで利用しやすい空間を創出するためには、アイデアが重要です。例えば、土間の一角に収納を設けることで、靴やアウトドア用品を整理整頓しておくことができます。
また、植物やアート作品を置くことで、美しい空間を演出し、同時に楽しめるスペースになります。外からのアクセスも考慮しつつ、様々な用途に応じたデザインと機能性を両立させることが後悔を避けるカギです。充実した土間空間は、生活全体の質を向上させる重要な役割を果たします。
玄関の汚れや湿気への対策
土間玄関では、外からの汚れや湿気が気になることがあります。このような問題への対策は、早めに考えておくと、実際の生活が快適になります。まず、外から持ち込む物の動線を明確にすることが必要です。靴の脱ぎ場や汚れを落とすマットを設置することで、玄関の清潔感を保つことができます。
さらに、適切な換気を行うことが重要です。窓を設けたり、通気を考慮したデザインにすることで、湿気を効果的に排出できます。これにより、カビの発生や空気の悪化を防ぎ、快適な居住空間として土間を活用できるようになります。事前に対策を講じておくことで、ストレスを軽減できるでしょう。
土間を取り入れる際の注意点とポイント
土間を取り入れる際には、やはりいくつかの注意点が存在します。特に、デザインと実用性の両方を兼ね備えた空間作りが欠かせません。居住空間としての快適さと、美観を両立させるためには、計画的な設計が必要です。たとえば、土間の使い方や流れる動線を意識することが、日常生活に役立つ要素となります。無駄のない空間にするためには、施工前にしっかりとイメージを描くことが大事です。こうした過程が後悔を減らし、それぞれの家庭に最適な土間を作り上げる助けとなります。
デザインと実用性のバランス
土間スペースを設計する際には、デザインと実用性のバランスを取ることが非常に重要です。見た目が美しいだけでなく、日常生活においても使いやすい空間でなければ、その価値は減少してしまいます。たとえば、収納や家具の配置を考慮することで、無駄なスペースを省き、効率的な利用が可能になります。また、床材や色合いを工夫することで、視覚的な広がりを持たせることができ、圧迫感を軽減することもできます。このような工夫が、土間の魅力を引き立てる基盤となります。
土地条件や家族構成に合わせた設計
土間を考える際には、土地条件や家族構成に配慮した設計が求められます。家族が増えたり、ライフスタイルが変わることを考慮し、将来的に柔軟に対応できる間取りを設計することが肝心です。また、土地の形状や周囲の環境も、スペースの使い方に影響を与える要素となります。土間の配置や大きさを調整することで、機能的で快適な住環境を整えることが可能です。このように、様々な条件を踏まえた工夫が、住まいのクオリティを高める要因となります。
ドアや素材選びで快適性をアップ
土間の快適性を向上させるためには、ドアや素材選びも非常に重要な要素です。特に、外部との接点となるドアは、断熱性や遮音性に優れたものを選ぶことが肝要です。これにより、外気温の影響を受けにくく、快適な室内温度を保つことができます。また、床材に関しても、冷たさを感じさせない暖かい素材や、掃除がしやすいものを選ぶことで、日常生活の快適度がグッと向上します。こうした選択が集まることで、結果的に居住空間全体のバランスを整える要因となります。
土間のある家の施工事例
ここでは、土間のある家の施工事例を紹介します。
ご主人のための喫煙室と大容量収納ができる土間のある注文住宅
ピンクの外観とメタルが特徴のハコ型の家。ベビーカーごと入れるウォークインシューズクロークには、アウターをかけることができるハンガーバーを設置して、便利な玄関に仕上げました。
1Fには、ご主人のための一人用の喫煙室を用意。読書しながらタバコを楽しめます。リビングにはお子様たちの身長の記録を刻むためのむき出しの大きな柱を中心に配置して、将来的にセパレートできる子供部屋もあり、お子様の成長に対応する設計にしました。
キッチン奥には、広々したパントリーがあり、家事やキッチン用具入れとして使っていただけます。
表裏を土間でつなぐ一直線に繋がる注文住宅
緑色がアクセントカラーとなったガルバリウム鋼板のお家が仕上がりました。お家の表と裏が真っ直ぐな土間で繋がりどちら側からでもアクセスできる設計に。
2FのLDKにはテレビ裏収納やパントリー、ランドリールームと片付けが苦手な奥様のために収納や家事楽動線を作り、共働きのご夫婦が少しでも快適に生活できるよう設計いたしました。
3Fには、かわいい三姉妹が横に並び勉強できる机やウォークインクローゼットを備え付けました。
玄関の土間収納とこだわり動線のある完全分離型二世帯住宅
兵庫県西宮市に建てられた、こだわり動線の完全分離型二世帯住宅。外壁は独特な構造と窓少なめなインパクト大の外観に。玄関から別でも、共有のシューズクロークの採用で、完全分離型でありながらお互いの生活を尊重しながら程よい距離感の暮らしができる様になりました。1階は親世帯、2階は子世帯が使うことで、親世帯の体にも優しい構造に。吹き抜けのダイニングがありながらも、高い断熱性でむしろ光熱費は節約できる省エネ設計。こだわりの動線で家事楽も実現した理想の二世帯住宅が完成しました。
理想的な土間空間を実現するために
理想的な土間空間を作るためには、計画的なアプローチが不可欠です。まず、使用目的を明確にすることが第一歩になります。例えば、ガーデニングや趣味の作業スペース、家族の遊び場として利用する場合、それぞれに適した広さや配置を考える必要があります。土間のサイズや形状を土地条件に合わせて最適化することで、使いやすさが向上します。
次に、素材選びも重要なポイントです。耐水性や耐久性に優れた素材を選ぶことによって、長く快適に使用できる空間が実現できます。例えば、コンクリートやタイルは掃除がしやすく、アウトドア用品を扱う際にも重宝されます。さらに、床暖房の導入を検討することで、冬場の冷たさを軽減し、居心地の良い環境を整えることができるでしょう。
照明についても考慮が必要です。土間空間では自然光をたっぷり取り入れることが可能ですが、夜間や天候に左右される場合も意識して、適切な照明を配置することで明るさを保つ工夫が必要です。特に、柔らかい光源を選ぶことでリラックスした雰囲気を演出することができます。
これらの要素をすべて組み合わせることにより、理想的な土間空間が完成します。デザインと機能性のバランスを考え、家族全員が利用しやすいスペースを創出することを重視することで、毎日の生活がさらに充実したものになることが期待されます。
土間リビングの玄関に関するよくある質問
土間リビングはどんな用途に使えますか?
土間リビングは、屋内と屋外をつなぐ中間的なスペースとして、多様な用途に利用できます。例えば、アウトドア用品や自転車の収納スペースとして使うことができ、趣味の道具を手軽に出し入れするのに便利です。また、ガーデニングやDIY作業の場としても活用でき、土や水を使う作業でも気兼ねなく行えます。さらに、ペットの遊び場としても適しており、汚れを気にせずに過ごせるため、ペットを飼っている家庭にも人気です。土間リビングは、家族のライフスタイルに合わせて自由に使い方をアレンジできるのが魅力です。
土間リビングのデメリットは?
土間リビングのデメリットとしては、まず冷暖房効率が悪くなる可能性があることが挙げられます。土間は一般的にコンクリートなどの素材で作られており、冬は冷えやすく、夏は熱を持ちやすいため、室温の調整が難しくなることがあります。また、土間部分が外部とつながっている場合、砂やほこりが入りやすく、掃除の手間が増えることも考えられます。さらに、段差がある場合は、小さな子供や高齢者にとってつまずきやすいという安全面での懸念もあります。これらの点を考慮し、ライフスタイルに合った設計を検討することが重要です。
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