


中庭のある注文住宅の3つのメリット
中庭のある家を建てたいとお考えの人の中には、
- 「中庭を作るメリットは?」
- 「広さはどれぐらい必要?」
- 「中庭を作るうえでのポイントや注意すべき点は?」
などなど、迷宮入りする寸前の人も少なくなかろう。
今回は、
そんな中庭に関する様々な疑問にお答えするべく、メリットもデメリットもあわせてドドーンと解説していくぞ。
1.明るさ・通気性・採光ともに快適さを維持できる
中庭を作れば、
家の表面積を増やせるため、窓やドアなどの開口部が設置しやすくなるというメリットがある。
それにより、外から入光や風を、家の中に取り込みやすくなるだろう。
さらに、表面積が増えれば、窓の数を増やすことも可能だ。
風の通り道になる窓を開けることで通気性が良く、過ごしやすい快適な空間を保つことができる。
2.プライバシーが確保される
中庭を家で囲むように設置すれば、
中の様子を見られる心配もなく、プライバシーも守られる。
さらに、外からの視線を気にすることなく洗濯物を干せ、防犯の面においても安全・安心だ。
3.おしゃれな活用スペースを広げられる
中庭の用途は幅広く、
お子さんとのプール遊びやBBQなど、好みの使い方や楽しみ方が叶う。
また、家の中と中庭の床の高さや素材を均一にする工夫をすれば、家の中と外とが一体化し、中庭をリビングの延長スペースとして使うことも可能だ。
おしゃれな中庭の種類
リビング/LDKに囲まれた中庭
家の真ん中に設け、各部屋が中庭を囲む形で設計された『ロの字型』。
部屋と中庭間を行き来しやすいメリットがあり、外からの視線を避けられるので、プライベート感を重視する方におすすめの形だ。
建物に囲まれた中庭
3面を壁で覆い、1面のみをオープンなスタイルにする『コの字型』。
ウッドデッキを敷いて、芝生のお庭に続く設計デザインにして開放感を持たせたり、各部屋にたっぷりと採光が取れるよう工夫することで日中でも明るい居住空間に仕上げることが可能だ。
自由度や活用度に優れた中庭
2辺のみを壁で覆った『Lの字型』。
囲う壁が少ないので、プライベート感が低くなってしまう注意点があるが、コンパクトな間取りでも取り入れやすいというメリットもある。
シンプルなデザインがお好みの方におすすめの形だ。
おしゃれな中庭を造る時のポイント
生活動線の確保を重視する
一緒に暮らす家族構成によってそれぞれの生活動線は違ってくる。
長く住む家だから、「中庭」が生活の妨げとなり不便だと感じることがないように、配置や間取りの工夫をして機能的な動線を確保し、家族みんなにとって快適な暮らしを目指そう。
排水関係は計画的に考える
「中庭」を設ける際の、排水処理についてもしっかり対策しておく必要がある。
特に屋根なしの中庭の場合など、排水経路を確保しておかないと、雨水があふれたり、湿気がたまりやすくなる原因になるので十分に考慮しながらすすめよう。
窓のサイズや配置でおしゃれにする
家全体に熱がこもらないように、風通しの良い設計にすることも重要だ。
家の形に合わせた最適な窓のサイズや配置の工夫で、おしゃれかつ一年中快適に過ごせる暮らしを手に入れられるぞ!
おしゃれな中庭のある注文住宅の施工事例
こちらの完全無垢、純白の外観に心洗われるお家。
ご家族6人と愛猫7匹が暮らす二世帯住宅だ。
注目の中庭は、コの字型の箱庭タイプだ。
こどもたちが走り回ったり、大勢の友達とBBQをできるような広い中庭ではなく、4畳半の広さで、その中庭を囲むように部屋を配置している。
「広さ」は、中庭の目的によって吟味すべし。
まずは中庭の広さだ。
「中庭の広さってどれくらいあればいいのよ!?」ということだが、
ずばり目的によりけり。
『外でコーヒーのんだり、猫たちが走り回れる中庭にしたい!』
こんなご要望だったお客様。
本人含めて4人が座れる椅子とテーブルが置ける広さが最低ラインだったわけだ。
そこにシンボルツリーを置く。
せっかくの中庭だ。緑がほしいだろう。
シンボルツリーのスペースを1畳強。
これに、人が通ることを考えて、少し余裕をもったスペースにするための広さは、ずばり6畳。
4人が座れるテーブルとイスを置くには約3畳必要なので、それを考えると6畳はほしいということにあいなった。
プライバシーと開放感の両立は可能
人の目にさらされる可能性あり。
四方を部屋で囲んでいるタイプなら別だが、
多くの場合はそうではなくプライバシーも考えないと、せっかく中庭を作ったはいいけど「人の目が気になって結局使ってない」という悲劇が待ちうけていること受け合い。
では、どうすれば!?
この家、正面側が道路に面していて人が通行する。
そこで、開放感を残しつつプライバシーを確保するには、中から見えて、外から見えにくくなればいいんじゃね?
その最適解は『目隠しルーバー』だ。
直射日光を軽減したり、洗濯ものを干すバルコニーにも使えるすぐれものだ。
家族の顔が見える!!いつも安心。セコム級。
階段から中庭が見える。その先のリビングもちょい見え。
次に中庭のもう一つの機能、『家族の顔が見える』について説明したい。
この家の場合は、
「ご高齢で車いすのおじいちゃんの様子と、
たくさんの猫ちゃんたちの様子を、どの部屋にいても察知できる家にしたい!」
とのご要望だった。
わかるかね?
中庭にすべての部屋が面して、窓が設置されている。
2Fの寝室から中庭を通して
おじいちゃんや猫さんがいる1Fの様子をみることができ、
2Fの廊下から中庭を通して
1Fのリビングにいるおじいちゃんの様子が分かり、
1Fの和室から中庭を通して
リビングで走り回る猫さんたちが見える。
こういった具合だ。
ペット仕様やシンボルツリーでワンランク上の中庭に?中庭の活用方法とは?
お猫様対策
すでに紹介したが、猫様7匹と同居されているオーナー様。

人間だけでなく、猫たちも自由に中庭で遊ばせてやりたい! そうは思いませんか!?
そうだ!そうだ!
てゆうか、中庭って、猫逃げへんの?
ビクッッ!
確かに。
に、逃げるわけないじゃないっスか。
自分ら、どこでもすり抜けるやん。
いやいや、大丈夫ですって。小生に限ってそんなことないですって。議論が深まってませんやん。
いや、無理ゲーっすよ。先輩。
オーナー様。諦めるのはまだ早いっす。 ジブン、ソレ、できるっス。
軟体な猫。すり抜けて逃げる?
ルーバーを採用。この隙間から抜け出せるのは、一反もめんだけ。
驚異の身体能力を持つ猫。ジャンプして逃げる?
この高さを超えれるのは、舞空術を身に着ける以外ない。
どこでも入っていく猫。床下から逃げる?
床下は基礎のコンクリートで、しっかり囲ってある。ハツるしかない。
そんなこんなで猫が遊べる中庭が誕生したわけだ。
何の木(シンボルツリー)を植えるかね!?
せっかく中庭をつくるんだからシンボルツリーを植えたい!
お家の雰囲気が劇的に良くなりますよ。
どんな木を選ぶべきなのかしら?
まずは、落葉樹か常緑樹、どちらにするか決めましょうか?
ポカーン。
落葉樹、常緑樹
小学校で習ったような気もしますな。
人生において、落葉樹と常緑樹なんて1ミリも関係ないと思っていた。
シンボルツリー選びでは、かなり大事なポイントだ。
落葉樹とは?
一般的に夏に葉をつけて、冬には葉が落ちる種類のこと。

出展:生活救急車
常緑樹とは?
1年中葉っぱをつけてる種類のこと。
それを理解した上で、木を植え、育つと木陰ができますわな。
そう、落葉樹にすると、
夏は日差しを遮り、冬は葉が落ちて日差しをゲットできる。
常緑樹にすると、
年がら年中葉っぱがあるので、一年中木陰ができる。冬でも葉っぱあるので見栄えはよろしい。
このお家では、冬の日差しを確保するため、落葉樹のアオダモをご提案。
アオダモは寒さに強く、見栄えがよく、適度な柔らかさがあり風に揺れて動きがあり、シンボルツリーにはうってつけのスゲーやつ。
当社では、だいたい次の三種類から提案させて頂いている。
落葉樹なら、アオダモ。
常緑樹なら、シマトネリコや、ソヨゴ。
あとはアクセントとしてモミジも提案することがある。
植えたばかりシンボルツリー2.5mの「アオダモ」。
野球のバットの素材にも使われる強くて丈夫な木だ。
まだ葉っぱがなく少し寂しく見えるが、数ヶ月もすると立派な木に育つ。
シンボルツリー選びの結論
見栄え、目隠し、木陰、どれを重要視するかが大事だというわけや。
▼この家の気になる家ツアーはこちらだ
まとめ
中庭は、やっぱりいい。
中庭の広さに関するよくある質問
中庭の広さの目安は?
中庭の広さの目安は、家全体のプロポーションや生活スタイル、目的による。
例えば、家族が集まってリラックスするスペースを作りたい場合、テーブルと椅子を置くために最低でも3m x 3mのスペースが必要。
また、植物を育てたい場合やペットを飼っている場合は、それ以上の広さが必要になるかもしれない。
ただし、広すぎるとメンテナンスが大変になるため、家族のライフスタイルに合った広さを選ぶことが大切だ。
中庭の理想的な広さは?
中庭の理想的な広さは、家の設計や住む人のライフスタイル、趣味などによる。
しかし、一般的には、家全体の敷地面積の10-20%を中庭に充てることが多い。
例えば、敷地面積が100平方メートルの場合、10-20平方メートルを中庭にすると良いバランスになる。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、具体的な広さはプロの建築家やランドスケープデザイナーと相談しながら決めることをおすすめする。
中庭のある家は何坪必要ですか?
中庭のある家を建てるために必要な坪数は、中庭の大きさや家の間取り、設計によるが、一般的には30坪以上が必要とされている。
中庭を設けることで、自然光を取り入れることができ、開放感を得ることができる。
しかし、中庭を設けるとその分、居住スペースが狭くなるため、バランスを考えた設計が必要。
具体的な設計や坪数については、建築家やハウスメーカーに相談することをおすすめする。
家の中庭を作るデメリットは?
中庭を作る際のデメリットとしては、以下のような点が挙げられる。
1.コスト
中庭の設計や施工、維持管理にはそれなりの費用がかかる。
また、中庭を設けることで室内の広さが狭くなる可能性もあり、有効なスペース利用が難しくなることもあるだろう。
2.プライバシー
中庭は家の内部から見えやすいため、プライバシーの観点からは不利となることもある。
3.維持管理
中庭は定期的な手入れが必要で、草木の管理や清掃など、手間がかかることもある。
4.環境要因
中庭は自然環境の影響を受けやすく、雨風や日照、季節の変化などにより、中庭の状態が変わる可能性がある。
これらのデメリットを理解した上で、自分のライフスタイルや予算に合った中庭の設計を行うことが重要。
中庭の畳数は?
中庭の面積を畳数で表すことは一般的ではない。
畳数は主に室内の広さを表すのに使われる。
中庭の広さを知りたい場合は、平方メートルや坪数で表すのが一般的。
ただし、畳一枚の面積が約1.65平方メートル(約0.5坪)であることから、中庭の面積を畳数で表すことも可能。
その場合、中庭の長さと幅(メートル)を掛け合わせて得られる平方メートルを1.65で割れば、おおよその畳数が求まる。
中庭は何坪必要ですか?
中庭の必要な坪数は、お住まいの家の規模やライフスタイル、中庭で過ごす時間や活動内容などによる。
一般的には、家全体のバランスを考慮しながら設計することが重要。
例えば、広い敷地がある場合でも、全てを中庭にすると家全体のバランスが崩れる可能性がある。
また、小さな敷地でも工夫次第で十分に楽しむことが可能。
具体的な数値を挙げるなら、最低でも2~3坪程度は確保したいところ。
ただし、これはあくまで一例であり、最終的にはご自身のライフスタイルや好みに合わせて設計することが最も重要。
中庭を安くするにはどうしたらいいですか?
中庭のコストを抑えるためには、以下のような方法が考えられる。
1.自分で設計する
プロのランドスケープデザイナーに依頼すると費用がかかる。自分で設計し、必要な材料を自分で購入することでコストを抑えることができる。
2.地元の植物を使用する
地元で育つ植物は、特別なケアが必要ないため、メンテナンスコストを抑えることができる。
3.DIY(Do It Yourself)
自分で作業を行うことで、労働費を節約することができる。ただし、専門的な知識や技術が必要な場合もあるので注意が必要。
4.石やレンガなどの再利用
新品を購入するよりも、再利用材を使用することでコストを抑えることができる。
5.シンプルなデザインを選ぶ
複雑なデザインよりもシンプルなデザインの方が、材料費や労働費を抑えることができる。これらの方法を組み合わせることで、より一層コストを抑えることが可能。
ただし、安全性や耐久性を確保するためには、専門家の意見を求めることも重要。
中庭の税金はいくらですか?
中庭自体には直接税金がかかるわけではない。
しかし、中庭を含む家全体の広さや設計によって、固定資産税や都市計画税などの地方税が変動する可能性がある。
具体的な金額は、土地の場所や広さ、家の構造や規模などにより異なるので、詳細は最寄りの税務署に問い合わせてみよう。
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